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日々平安

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日々、平安であれかしと願いつつ・・・。※出会い系・営業系のコメントは削除させていただきます。悪しからずご了承ください。禁・無断転載。

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「これも時代の流れ」

土曜日は、父方の親類の法事だった。

父の従弟、私からみたら「従叔父」にあたる人の一周忌と
先祖の追善供養の法要を行うという案内のはがきには
後継がないため、9代200余年の歴史に幕を下ろすことになったと
記されていた。

法事の後の会食の席で、施主のHさん(従叔父の叔父)が
語ったことによれば・・・
〇〇家の初代が亡くなったのが文政11年
西暦で言えば1828年のことで、明治維新の40年前。
初代が家を興したのがいくつの時かは不詳だけれども
当主の座に20年はいたであろうから
少なくとも200年以上は続いていたであろうと。

その200年以上続いた家も、後継ぎがいないから
墓じまいも検討しているという。
この8月に従叔父の流れ盆が終わったら
お寺に永代供養をお願いすることになるだろう、と。
「これも時代の流れ」と語る齢80を越えた
Hさんの胸中はいかばかりか。

あとの人たちが困らないように
これからの人たちの負担にならないように「始末をつける」と
一切を相続することになる、故人の姉にあたる人も
叔父叔母たちも、みな口を揃えてそう言っていた。

Hさんの胸中は・・・と書いたが
それを聞いていた私たち、その場にいた全員が
・・・若い人や小さい子は除くとしても・・・
ほぼ全員が、そういった問題とは無縁ではないから
なにかしらの思いを抱いたに違いない。

「考えても仕方のないことは神様におまかせしましょう」
とある方のツイートで目にした、その文章に衝撃を受けたのは
そんなに前のことではない。

たしかに、考えても仕方のないことをグダグダと考え続けても
どうにもならないし、気が滅入るだけだ。

だけれども。
キリスト教的な思想や聖書の言葉が、腑に落ちることもあるけれど
やはり私は、日本の田舎に生まれ育った典型的日本人で
そんなふうに思えるような信仰は持っていない。
これは、いいのか悪いのか。
いや、いいか悪いかなどという問題ではないのだろうが
それについての思考や思索は、私の手には負えない。

それはさておいて、もう80を過ぎた人、老境に入った人たちの
柔軟さと懐の深さには恐れ入るばかりだった。
もしかしたらそれは諦観・・・あきらめなのかもしれない。
そうかもしれないが、歳を重ねなければわからないなにかが
たしかにあるのを見たように思った。


















てなこと書いている私も、50を半ば過ぎ
昔ならいいお年寄りでご隠居さんで
縄文時代ならば、すでに彼岸の人の年齢で。
・・・・・・。

Commented at 2018-04-23 10:27
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mitzi156 at 2018-04-24 13:15
>カギ様
たたらない。
えっ、そうなの ?
そうか・・・そうだよね、自分の子孫のことだもの恨まないよねえ。
亡くなって仏になっているんだし。

でも、すごいよね戦前生まれの人たちって。
この前の法事でも、叔父たちや実家の母と話していても思うけど
私たちより、ある意味では保守的じゃない気がする。

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by mitzi156 | 2018-04-23 08:52 | 日常 | Comments(2)