妄想アワー・国境のない旅
『ドイツ語を読み間違えてしまい(uと ü)
目的地から250キロ離れた場所に着いたら
日本語が完璧な案内パンフを渡された』
という話を、ツイッターまとめで読んで思い出したのは
中学時代に読んだ、ある少女漫画の一場面。
時は1900年代、舞台はドイツの古都レーゲンスブルク。
名門貴族の当主の遺言状公開の場で
顧問弁護士が小さな箱を取り出し語りだす
「フランクフルト・アム・マインの銀行の鍵です」
フランクフルト・アム・マイン ?
ただのフランクフルトじゃなくて「アム・マイン」
地図帳と、ドイツのガイドブックを引っ張り出しページを繰る。
フランクフルトはたしか真ん中よりちょっと下のほうのはず
・・・マインて、マイン川のことか ?
ふーん ?
ほかにもフランクフルトがあるのか ?
中学の地図帳には、小都市は記載されていなかったし
ガイドブックは西ドイツを中心に編集されたものだから
オーデル川沿いにもフランクフルトがあるということしか
わからなかった。
あとで、学校の図書室で調べまくって
フランクフルト・アム・オーデルが東ドイツの
ポーランドの近くにあると知った。
そういえば、ストラトフォードという地名も
数か所あるのだと知ったのも、同じ頃だった気がする。
当時の私は、フランスとドイツのガイドブックを持っていた。
(高校生になってからイギリスのも買った)
ヨーロッパ旅ガイドとか、ユーレイルパスの旅の本とか
シベリア鉄道の旅の本なども持っていた。
一番最初に買ったのはフランスのガイドブックで
これは小6の時。
理由は、フランス革命期が舞台のあまりにも有名な漫画。
ほかのガイドブックも、理由は全部そんな感じ。
作品の舞台を知りたくて、でも情報の少ない時代だったし
あれもこれもは買うわけにいかないし・・・。
一番手っ取り早いのが、旅行のガイドブックだった。
いまはもう、だいぶ忘れてしまったけれども
当時の私の頭の中には、ヨーロッパ各都市の位置関係が
しっかりと入っていた。
地図もガイドブックも、ボロボロになるまで読んだ。
学校の教科書もそのぐらい読んでいればよかったのにね(爆)
よくぞあの鈴薔薇や、永遠に続く唐草模様とか
書けたよね〜巨匠たちは!
私はボロボロになるほど熱心に読んだ本はないけど
レコードwは粉が吹くまで聞いた!
それ以前にも、バレエ漫画はいくつもあったけど
バレエっていいなと思ったのは、やっぱりそれ。
ソ連からのロシアに興味を持ったのもそこからだし。
その後も名作はあれど、私には唐草模様が至高☆
なにがすごいかって、当時の巨匠たちが
ほぼ20代のうら若き女性だったってことだよね。