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日々平安

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根深汁

21世紀のコーンウォールから、寛政年間の江戸へ
さらに田沼時代の安永年間の江戸の町へとさかのぼった。

ひと月ほど前に、しばらく読み返すことはないだろうと
ダンボールにしまいこんだ『剣客商売』を
出してきたのは先週の金曜日。
こんなに早く引っ張り出すことになるとは思わなかった(~_~;)

全巻ではなく、しょっちゅう読み返していた6〜7冊だから
すぐに読み終えてしまった。
梅安シリーズは、読み始めたら何度も読み返さずにはいられないが
不思議なことにこちらは、いちど読めば満足してしまう。
だが、せっかくしまったばかりのものを出してきたのだから
もう数日は枕元に積んでおこうと思う(笑)


剣客商売を読みたくなったのには理由がある。
晩ごはんの献立に詰まって、なにかないかなあ・・・と
『剣客商売 包丁ごよみ』を読み込んでしまったからだ。

剣客商売には、ごく庶民的な食べものから珍味まで出てくるが
主人公・秋山小兵衛の息子である大治郎は、長いこと朝も晩も
麦飯と根深汁に漬物だけの食事を続けている。

一汁三菜が、日本の伝統的な形と言われるけれども
それはあくまで富裕層の人々や、ハレの日のことで
江戸時代の庶民には、一汁一菜も贅沢なものだったというから
大治郎の食生活は、決して貧しいものではない。

どこぞの殿様でさえ、代々の借金ゆえに倹約をせねばならず
晩のおかずは毎日豆腐のみであったという話もあるし
また別の殿様は、好きな習字の稽古をするにも紙が買えずに
暗闇に(灯も倹約していたから薄暗い・・・)手を差し伸べエア習字をしていたとか
公家のお姫様が面長なのは、栄養失調のせいという話もある・・・。

根深汁と言ったら、昔は贅沢でもなんでもなかっただろうが
いまの時代に美味しい根深汁を作ろうと思ったら、結構大変だ。

ねぎはさておき、味噌が問題になる。
うちも、もう半年以上も味噌問題がくすぶっていたが
解決の方向にむかいつつあるので、ここらでひとつ根深汁でも
・・・いや、実のところ私はねぎだけの味噌汁はあまりその・・・。

具沢山の味噌汁より、2〜3種の具の味噌汁が好きなのだが
ねぎだけ、菜っ葉だけ、というのはいまひとつだ。
単品でもOKと思えるのは大根ぐらいだろうか。

小兵衛さんは、具なしの冷たい味噌汁を夏の好物としているが
私は、いかに美味しい味噌であっても具なしの汁はイヤだ。
具沢山も単品もイヤ・・・というのは、街場の田舎に住んでいる
私という人間をよく表している気がしないでもない(笑)









Commented by momo1hana2 at 2015-10-14 07:41
具沢山のお味噌汁というと豚汁でしょうか。
でも私はお肉食べないからただの根菜汁ですが(苦)
お味噌汁は大好きですが、ワカメとお豆腐がやっぱり一番飽きないかなぁ。
Commented by mitzi156 at 2015-10-14 08:50
いえいえ、豚汁やけんちん汁は好きなんですよ〜。
あとは、のっぺい汁とかつみれ汁とか・・・
そういうのは具がドーンと入っていても好きです !
これはちょっと、と思うのは、普通の味噌汁に具が何種類も入ったもの。
汁少なめで、具を食べるようなのもいまひとつ。
味噌汁の具は、野菜1種に油揚げ、もしくは豆腐というのが好きです。
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by mitzi156 | 2015-10-13 00:53 | 本・コミック | Comments(2)