人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々平安

mitzi156.exblog.jp

日々、平安であれかしと願いつつ・・・。※出会い系・営業系のコメントは削除させていただきます。悪しからずご了承ください。禁・無断転載。

ブログトップ

あの日、の

4年前の今日の晩ごはんはカレーだった。

家族は無事、親類や友人とも連絡がついた。
水は普通に出ている、よかった・・・と、ご飯を炊いて
カレーを作って食べた。
それから、雪崩を起こした本の山を3人で片付けた。

次の朝、あれ ? 水が出ない ? 
・・・と、青ざめることになった私だったが・・・
同じ市内のマンション住まいの友人は、地震のあと自宅に戻るや
バスタブいっぱいに水を張り、ヤカンやバケツなどに水を汲み
(私もヤカンには水を汲んでおいたが・・・)
炊飯器の容量めいっぱいにご飯を炊いたのだという。
これで翌日からの断水は、なんとかしのげたそうな。

うちの地区は停電もなく、断水も1日だけで済んだのだが
隣町の私の実家の方は、1週間以上も断水していた。
それを教訓に、えー・・・
教訓に・・・していたのは1年ほどか(爆)

そう、なにはなくとも水だ。
水とトイレットペーパーとラップとカセットコンロと懐中電灯と乾電池。
トイレットペーパーは芯を抜いて潰せば、かさばらないから持ち歩ける。
ラップは食器の上に広げて使えば、洗い物をしなくて済む。
カセットコンロがあれば煮炊きが出来る。
あとは・・・非常食と使い捨てカイロと。

あの日。
自分も家族も親類縁者も友人たちも、皆無事とわかったあとは
怖いものはなかった。
不安はあっても「生きているのだから」と、まだ平常心でいられたのだ。
テレビのニュースで津波の映像を見るまでは。

あの津波の映像は、自分が実際に体験したものではないのに
じわじわと恐怖が広がっていった。
数日後に、東北出身の昔の仕事仲間たちの顔を思い出し
それはさらに広がった。

彼らが波に飲まれる姿を夢に見た時の、あのなんとも言えない気持ちは
ちょっと忘れられそうにない。

まだ復興の進まない地域もある。
「1F」の廃炉作業はまだまだ続く。

それでも少しずつ、状況は変わってきている。
先日Twitterで見かけた、三陸わかめに関するつぶやきが
まさにそれについてだった。

パッケージに大書されていた「がんばろう東北」などの文字を
あまり見かけなくなって、三陸わかめが普通に中国産わかめと並んで
売り場にあることへの、感慨が語られていた。

あらためて4年という月日を思う。














「1 F」
いちえふ・・・と、読む。
1は「第一」、Fは「福島」。

福島第一原子力発電所の通称だという。
現地の作業員や地元住民の方々は
「フクイチではなく、いちえふと呼ぶ」のだそうで
週刊モーニングに連載されている、『いちえふ』の読者には
馴染みのある言葉だ。

「フクイチ」という呼び方は、どうにも好かないが
「いちえふ」のほうは、嫌な感じがしない。
これは、地元の方もそう呼んでおられると思うからだろうか。

ただ私は・・・ジャーナリストではないし関係者でもないから
これからも、それについて語る時は(あまりないだろうが)
「福島第一原発」と呼ぶと思う。

今日も現地で作業に従事する方々の息災を心から願う。
どうぞご安全に。
名前
URL
削除用パスワード
by mitzi156 | 2015-03-11 01:38 | 日常 | Comments(0)