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日々平安

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それは伝説の・相棒season9「ボーダーライン」

「これ、ニ◯ニコ大百科に伝説の鬱回って載ってた・・・」
見終えたあと、娘がぽつりと言った。

鬱回・・・。
まさに、そうとしかいいようがなかった。
相棒season9、第8話 ‘ ボーダーライン ’

あらすじ
柴田という男の転落死体が発見された。
刃物による傷があることから、事件の可能性もありと見られた。
柴田の胃の内容物から、事件に興味を持った右京さんは
神戸くんと調査に乗り出す。
柴田の所持品は期限切れ間近の保険証と大中小3つの鍵のみ。
1月にアパートを出たあとから、その死までの11カ月の空白。
3つの鍵と、空白の11カ月に隠されたものは・・・



ドラマだから誇張された部分もあるが
淡々とした作りだから、よけいに悲しく
なんとも言えないやりきれなさが漂う。

現実に押しつぶされ裏切られ、気力も失い
誰かに強く助けを求めることもせずに(出来ずに)
もう、死を選ぶしかなかったひとりの男。

生きたいという思いがもっともっと強かったら
誰かが手を差し伸べていたら
彼は死を選ばなかったのかもしれない。

人はそれぞれ違うから、他人は想像することしか出来ないが
この柴田という人物は、私には理解し難かった。

なんとしてでも生きようとするか、死を選ぶか
人をその2つに分けるとしたら、私は生きようとする側。

もちろん状況によっては、自ら死を選ぶほうがマシな
局面というものはあるかもしれないのだけれども
「失ったものを嘆くより、残ったものを守れ」
いつかどこかで知ったその言葉が、強く私の中に残っている。

社会が悪い、いいやこの柴田という人間がもう少し・・・
見る人によって意見はさまざまだろう。

善意と悪意と、無関心と悪気のなさ
からみあいもつれあいして漂う、人々の「思い」
理解するということ・・・わかりあうことの難しさ

相棒season9第8話は、重く苦いものを残して終わった。







映像でも本でも
何度でも見たい・読みたいものと
ごめんなさい・・・2度と見なくていいです・・・
と、思うものとある。
この「ボーダーラインは」後者。
柴田の自裁場面はつらくて正視できなかった。

重たいテーマというか
救いようのない話がままある『相棒』だが
これはその中でも1、2を争う。

米沢さんもヒマ課長もトリオ・ザ・捜一の存在も
息抜きにならなかったという、まれに見る話だった。
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by mitzi156 | 2012-09-05 06:05 | 相棒 | Comments(0)